

BABYLON HISTORY
TVアニメ「バビロン」公式スペシャルサイト
これまでのTVアニメ「バビロン」

# 09
あの男は、危うい

これまでに自殺法は日本・カナダ・フランス・アメリカの4都市で宣言された。共謀にしては各都市の判断が早すぎる・・・。アレックスは自国の状況を把握するため、ハートフォード市長と連絡を取る。
そこで、市長フローレスが語った話は、考える男・アレックスの思考をより難解にしたものだった。
同時に、FBI特殊分析課からアレックスのもとへ一つの報告書が届いた。そこに記されていたのは、複数の顔写真があるにも関わらず全て同一人物であるという女・曲世愛に関する内容。戸惑うアレックスに詳細を伝えるべく、FBI長官のブラッドハムは一人の捜査官をホワイトハウスに招く。それは、元東京地検特捜部の正崎善だった。




正崎は語る。自殺法都市の増加には曲世愛という女が関わっていると。それを止めるために自分はアメリカ合衆国へ来たのだと。彼は多くを語らなかったが、何か強い意志が彼を動かしていることをアレックスは感じていた。


正崎とハーディは曲世の痕跡を追ってハートフォードへと向かう。ハートフォード市長のフローレスに会った二人は、曲世との接触がないか探りをいれるも不審な点はみつからず。しかし、フローレスの行動を調べるうちにある終末医療ホスピスを訪問していたことが判明。さらに、そこで彼宛に一本の電話が女性からかかって来ていた事実を確認した。録音された音声を聞く二人。電話の声は、曲世愛のものだった!正崎は再び悪へと引きずり込まれていく。

# 08
自殺法の行き着く先は・・・
自殺法討論会を経て、日本の社会は大きく変わりつつあった。域議選挙の議席結果は「中立4・肯定派48・否定派48」。数字だけを見ればイーブンだが、この結果は肯定派の勝利と認めざるを得なかった。齋開化は正式に新域庁舎入りを果たし、自殺法 の運用が始まる。安楽死専用薬『ニュクス』も公開され、世界中に自殺薬が広まろうとしていた。



『集団自殺事件』以降、正崎は謹慎中の身であった。家族との時間を過ごしながらも、曲世愛のことが頭から離れない。ある日、自宅のインターフォンが鳴る。曲世なのか・・・一抹の不安と共に玄関の扉を開けると「Are you Zen?」と見知らぬ外国人男性が話しかけてくる。

FBIを名乗るその男の名はサミュエル・ハーディ。『集団自殺事件』について知っていることを教えろというハーディに対し、正崎は条件付きで情報提供を承諾する・・・
場所は変わり、アメリカ合衆国国務長官のテイラー、大統領首席補佐官のエドムントは新域の自殺法がもたらした世界への影 響について議論していた。そう、すでに自殺法は世界各地に伝播し始めていた。

そしてついに、アメリカのコネチカット州・ハートフォードでも自殺法導入を宣言。テイラーとエドムントは大統領の元を訪れる。そこにいたのは、アレキサンダー・W・ウッド大統領だった。



# 九字院
お前がいれば真相を突き止められる、そう思っていた。
九字院 偲は、多摩東中央警察署の警部補。そして、正崎善という正義に無骨かつ実直な男の数少ない友人だった。
刑事としては、飄々とした男だが、仕事はかなりの切れ者で、正崎は一番信頼をおける男だった。また、九字院自信も、組織の垣根を越えて正崎に全面の協力をしていた。


文緒の死後、正崎を支えるべく常に行動を共にし、そして、彼が悩む時には奇譚のない本音の意見を述べていた。正崎にとっては良きアドバイスだった。
自らの身を犠牲しながらも、彼が最後に伝えたかったもの。性行為に例えられたその表現は、一見、ジョークの様にも捉えられなくはないが、唯 一無二の友人だからこそ語れる、人間そのものの本能に訴える、曲世愛という存在の恐怖とその脅威を正崎に伝えたかったのだろう。

# 瀬黒
お前の思う正義を信じろ

「あなたにとって正義とは何ですか?」
執拗に捜査を行う正崎と行動を共にし、自分自身が持っている疑問への回答を見つけ出すため、彼女はこの問いを繰り返していた。
そんな想いが、気持ちが、正崎の必死の制止を振り切り、彼女をあの最悪へと導いたのかもしれない。
瀬黒陽麻は、東京地検特捜部の検察事務官であり、文緒の死後、捜査を続ける正崎をサポートするために配属された。あまり感情を表に出さないクールな性格。そして、伯父は法務事務次官。新域構想について、多くの疑問を持ちつつも自分の職務を全うすることを思念に、逸脱した正崎の捜査にも同行・協力してきた。正崎もそれを理解した上で彼女を信頼、そして文緒と同じく頼りにしていた・・・。


# 07
最悪という言葉の意味を知る
公開討論にて野丸が手配した少年の正体が、自ら施工した法律によって自殺しようとしているという齋の息子であるという驚愕の事実が発覚した。
齋が自殺法の施工を考えようとした理由の1つが、「息子に自らの心臓を提供すること」。今はそれは関係ないとは主張するものの、その齋の発言と愛情溢れる少年の涙に、世論の空気感は一気に変動した。




隠し玉を逆手に取られ成す術をなくした野丸を横目に、正崎達は予定通り齋の拉致作戦を開始する。
一見作戦は順調に進んでいくが、捜査班との連絡が次々に途絶える事態が発生。様子を確認するため、瀬黒は指揮車を離れて現場へと向かう。

